苦しい時こそ人の為に

 今年の夏は多くの災害に見舞われる年となりました。7月には熊本県で最大震度7を観測する地震が発生し、千葉県では8月に線状降水帯に伴う大雨と台風25号による大雨で大きな被害が発生しました。私自身、身近に潜む災害の危険性とどう向き合い対策していくかが凄く大切なんだということを改めて考えさせられる機会となりました。

 災害が発生した被災地では住人の方が後片付けに追われている様子をテレビを通じて目にしますが、猛暑の中であったりあるいは過疎地域では作業一つするのも一苦労です。そんな時全国各地からボランティアの方が被災地に集まり作業をされている姿は見ていてすがすがしいものです。

 ボランティアスタッフといえば大学生をイメージする方も多いかと思いますが、会社勤めをされてる社会人の方も大多数いるということを知りました。中には人間関係から会社辞めて家に引きこもっていたという方もテレビの取材で拝聴しました。その方はボランティア募集の広告を目にし、何もしないより人様の役に立つことをした方がいいなと考え、ボランティアに応募されたそうです。実際に作業を通じて多くの方から感謝の言葉を伝えられて家に引きこもっていた時のモヤモヤした気持ちの状態から晴れ晴れした気持ちになり、これからの人生前向きに頑張っていこうと思えたとお話になっておられました。

 お大師様は「苦空の因を救うは利他なり」というお言葉を残されておられます。自分が苦しい状態にある時それを救うのは人の為になる行動をとる事だという意味です。自分が辛いときやしんどい時というのは自身の事でいっぱいいっぱいという人も多いでしょう。しかし自分が辛い時に人様の為に動くことで苦しい心の状態から抜け出す事が出来るのです。                                         合掌