母親(75歳)1人息子(53歳)の例

ご主人を早くに亡くされ、1人息子を育て上げ東京に就職させた。

息子は独身。息子の負担にならないようにと母親は、自分の死後を考えた。

死後は直葬にお骨は海洋散骨を希望して予約した。息子にそのことを伝えた直後、母親が急死した。息子は母親の遺言通りに行った。

すべてが片付いた後、息子は「おかあさん」が何も残っていないことに気付いた。知り合いの住職さんに相談した。幸い喉ぼとけが残っていたので、「今からお葬式をやり直しましよう」と、住職が言われた。

戒名を付けてもらい位牌も作った。これで息子はお母さんの好きだったお菓子を供えたりお母さんの好きな花を飾ることが出来た。

お母さんを想い、語り掛ける場が出来たということで息子さんは喜んでくださった。